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the first day of summer

by Five Beans Chup

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1.
熱く 乱反射で 皮膚を焦がす 日差しの棘に 今日はハンミョウさえ 朝のうちに どこかへ消えた こんなふうに 夏の中 かげろうの山道は はるかに遠い空 その青さにとけて
2.
無欲の友だち 優位の視線だ つれてこなきゃよかった 初夏の早瀬には 銀の声響く 夕方のバスまで 一輪草が咲いてる カワトンボがとんでる 父さんの竿 キラキラとグラスファイバー 光ってる 朝は終わり どこかしら神聖な清らかさも消え 僕に父さんが手招きをしてる ランチのときが来たと
3.
早起きした夏の日の始まりは 暗い子宮の中のように安らか リアリティーに引き戻されるのなら ヒエラルキーLEGOを破壊し尽くそう イヌムギやメヒシバたちの草むら 汗ばむパイル地のボートネック わざとらしくぎくしゃくと差し出すさ 薄荷チョコ ほらね嘘じゃないだろう 新しい地図 作るための 無限のヒントを 空を飛ぶ夢 見るための 無償の甘いキスを 衝動と思慮 どっちつかずのまま なんにしろまだ降りる気はないよ クレゾールの割れた瓶につまずき 流れる血 クリネックスを2枚 新しい地図 作るための 無限のヒントを 空を飛ぶ夢 見るための 無償の甘いキスを 柔らかな乳房 肌色の雲を 風が
4.
わたしほど きれいな娘は もうあらわれないわ あなたほど 明るむ人は もうあらわれないわ サイダーの壜を鳴らし  夏休みには結婚しよう 区役所も 父さんたちも きっとあきらめるわ なにひとつ 欲しいものなど 他にはないわ いわし雲が来るまえに 海を見ながら誓いたてましょう I LOVE YOU
5.
6.
夏休み 04:56
 スーパーボールの甘い香りの中  帰る道すがら 僕の夏が来る  白い水泳帽 いちじくの木の下  埋めてしまいたい そんな夏が来る  家では母さんが麦わらのバッグ持って 僕を待ってる  弟も妹もなんか冷たいもの飲みながら待ってる  黒い絵の具で お日さまを半分  消してしまいたい そんな夏が来る  家では母さんが麦わらのバッグ持って 僕を待ってる  弟も妹もなんか冷たいもの飲みながら待ってる  北向きの海岸に見たこともない生き物の水死体が打ち上げられ  ノコギリクワガタのその大きな上アゴが   今まさに森の土に還らんとしている時  8月の葬送行列はどこまでも長く 決してとぎれることがない  続く 続く 続く   ただいつも 気がついた時にはそれはもう  それはもう既に終わってしまっているのだ  線路伝いに 枕木を踏み越え  田んぼの間 アスファルトを焦がし
7.
あこがれ 04:13
うとうとして過ぎる夏の午後 打ち水の匂い まだらな日焼けのあと 何かが起きるまでは 何ひとつ起こらないで バタースコッチの甘い風 視界ゼロでのぞむ毎日を 持て余し気味 わざと気づかないふりしてさ 草の色のついた靴 ペダルこぐ力とか そんなものやなんかといっしょに 腕をかたく閉じて 君だけは失くさないでいよう あこがれの場面のフィルムをつないでいこう  悪くないよ 深い意識の井戸に 落ちた石の小さな波が 僕をのみこんでいく 指をそっと広げ 君だけに手のうち明かそう あこがれの時間の 切れ端をつむいでみよう 腕をかたく閉じて 君だけは失くさないでいよう あこがれの場面のフィルムをつないでいこう 
8.
光とともに空が落ち 町の空気は濡れ始め 道端の雑誌のグラビアにも ララ 夏の雨が染み込む プリーツの奥 もぐり込んだ トホシテントウを捜すような きみの瞳が結んだ その点の先に いつもぼくが居れたら 激しく強く降り続き 川が濁りを増すたびに マッチを何本も無駄にして 花火に火をつけるぼくさ ララ 夏の雨に打たれ 美術室の窓から 屋上の金網から 流れてく火の細い糸 いつかは忘れるだろう 口に出すこともない ぼくだけの景色の闇を 闇を
9.
唾をつけたら せーの 鉄棒で回れ別世界 砂場に落ちたキャップ 見下ろす黒い影 中庭のひまわりや百葉箱 ただ風が吹いて 走り出せ!茶色と白のスパニエル 女の子たちを追い越して ギンヤンマのいない池から 深い用水路 金網越え逃げる どこまで どこまでも 歪んでくコールタールの感じだ 素直に言うならば 走り出せ!茶色と白のスパニエル 女の子たちを追い越して行けよ 川べりの道を舌を出し 日傘さすおばさんの脇をスルリ抜けて 俺たちの絆なら 何にだって負けはしないさ
10.

about

b-flowerの変名ユニット、Five Beans Chupの1st Album。2000年リリース。

Album released in 2000, featuring 3 members of b-flower. This project is probably the most Sarah-like in an honest and simple pop style of all b-flower projects. In a way, the essence of b-flower stripped of their strong rock element. Boyhood memories and Summer holidays...

credits

released July 1, 2000

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all rights reserved

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about

b-flower Kyoto, Japan

B-flower formed in 1985 in Kyoto, Japan. They released 6 albums and more in 90s, on EMI Japan and Sugarfrost UK.

After all this time, in 2012 they awakened. Best Of released in 2016, the long-awaited 7th album “Until Everything Goes Wrong” in 2020.

1985年京都で結成。90年にSEEDS RECORDSよりデビュー。以降メジャー、インディーズを合わせ6枚のアルバムと2枚のミニアルバム他を発表。

長い活動休止期間を経て2012年「つまらない大人になってしまった」で復帰。16年には初のベスト盤、20年には待望のニューアルバムをリリース!
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